部活に行った日
10年以上前の日記
部活には時間通りに行くことを心がけている。管理人室のある建物の前で鍵を借りる為に自転車をおりた。
何度通ったのか分からない。自動ドアが開く一瞬の間にふと思う。
今日も変わらないな。
警備員さんに笑顔で挨拶をする。最近入ったばかりの警備員さんだ。
貸し出し帳に名前を書きながらいつもの台詞を言った。
「鍵お願いします」
警備員さんは椅子から立つこともなく手を伸ばし鍵を取って私の前に置いた。
以前、先輩がまだ居た頃、警備員さんには良い人とそうでない人が居ると言っていた。
- 新しい警備員さんはどっちになるのだあろう。
- 鍵を握り締め活動場所へ向かう。
- 活動場所の前では新しい建物が建設中だ。
- そこが何か謎めいた研究所や何かで、
偶然俺がそこでドキドキの物語に巻き込まれたりしないかとか考えてみたけど
時間の無駄だった。ただの1O号棟になるらしい。大学は金持ちだ。その金の100分の一でいいから分けてくれないか。
活動の部屋に入るともわっとした空気に包まれた。外より気温が不自然に高い。
埃の匂い。それでこれからサークルなんだと実感する。
さあ今日は誰が二番目に来るのだろうと考えながら変化のない一日に安心しながら退屈していた。
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